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あなたは、洋服を洗っているクリーニング屋さんについて、どれだけご存知ですか?クリーニングと言っても、ドライクリーニングや、ランドリークリーニングなど呼び方は様々、もしかしたら家庭で使ってる洗濯機の大きいのが置いてあるのがクリーニング屋さん。いやいや、実際はプールみたいな所で洗ってるんじゃないの?ってイメージまでクリーニング屋さんについては、ベールに包まれ謎に包まれている事が多いですが、今回は、クリーニング屋の中でもドライクリーニングといった言葉に焦点を当ててクリーニング屋さんについて紹介いたします。
ドライクリーニングについて紹介する前に、少し思い出して欲しい事がります。あなたはクリーニング屋さんを利用した事ありますか?もしあればですが、セーターなどのウールの洋服をクリーニングに出して帰ってきた時になんだか、油の匂いがするなーとそんな事を感じた事はありませんか?感じたとしたらドライクリーニングとは何かが見えてくると思うのですが、実はその通りで ドライクリーニングとは油で洗う事を大まかには指します。ドライ=乾いてるって言葉の意味ですが、水に濡れる事を濡れると定義すれば、油に濡れたら、濡れてない?って意味なの?といった言葉遊びな所も感じられますが、一般的には、ドライクリーニング=油で洗ってるという認識に間違いは無いです。ちなみにですが、油といっても細かく言うと、有機溶剤と呼ばれ、一般的なガソリンなどとは兄弟のような物で、衣類を洗うように、衣類にダメージを与えないよう、衣類の汚れがキレイに落ちるよう特化されて石油から生成されているのが、ドライクリーニングで使うドライ溶剤という事になります。
どうして石油から作られたドライ溶剤を使って、ドライクリーニングをクリーニング屋さんが行なっているかを説明すると、ドライクリーニングのドライ溶剤は衣類に最も優しい、繊維に影響を与えにくい液体で、且つ油分の汚れを落とすのがものすごく上手いからです。
これは、一ヶ月ほど前にティッシュと折り紙を使って、鶴を折りドライ溶剤に沈めた物です。カクテルを作る時くらいに激しく上下に何度も、何度も繰り返しシャッフルしていますが、繊維が溶けるどころか、折り鶴の形をキレイに保っています。紙をおると角が弱くなりますが、スレたり破れたりする事なくキレイに形を保ったままです。これを取り出して、乾燥させれば、ティッシュはもちろん鼻をかむこともできますし、折り紙の鶴は翼を広げてオブジェとして飾る事もできたりします。ドラクリーニングのドライ溶剤とはティッシュでさえも痛める事のない繊維に優しい液体なのです。なので、ウールのセーターや着物のシルクなど、普通は家庭で洗ってしまうと激しく縮んでしまうような衣類でさえも、ドライ溶剤で洗う事により、とっても繊維に優しい液体なので決して縮んだりする事なく型崩れさせる事なく洗う事が出来るのです。
ちなみに、これが通常の水道水の中に沈めた折り鶴です。先ほどのドライ溶剤の中に入れた折り鶴と同じ時期に入れたものになりますが、節々といいますか、折ったところからふやけて所々敗れた箇所が見受けられます。写真では見辛いですが、ドライクリーニング用の溶剤が完全な透明なのに対して、水の方は若干ではありますが、黄色く色づいているような印象を受けます。ドライクリーニング屋さんが使う、ドライ溶剤と、あなたが家庭の洗濯で使う水にはこんなにも大きな違いがあるのです。ですが、クリーニング屋さんだから全ての衣類をドライ溶剤で洗う、ドライクリーニングだけをやってる訳では無い事をご存知でしょうか?
最近のテレビ番組でも、このドライ溶剤について取り扱う機会が増えてたりしますが、稀にテレビであっても間違った解釈のまま放送したり、近年のSNSの普及により誤ったドライクリーニングの事が拡散されたりするので間違ったドライクリーニングの知識が、広まってしまう事があったりもしますが、一般的に、クリーニング店では、ドライクリーニングの油ですべての衣類を洗っているのか?と言えばそうではありません。確かに、ドライクリーニングの油は皮脂などの油汚れなどの油性の汚れ、食べこぼしなどの食品油の汚れ、煤などの汚れを落とす事にはものすごく特化していますが、汗の水分など水溶性の汚れになると効果がなくなります。小学校の理科の実験で習った事があると思いますが、油と水は混ざる事がなく反発しあう関係にあるからなのです。
そのため、クリーニング屋さんでは、使われている生地の種類や汚れの状態、色柄や、シミの有る無し、飾りの有る無し、色んなケースに応じて洗い方を1点1点見極めて変えてます。同じメーカの同じシャツや同じスーツでも、下手をすれば別々の洗い方でキレイにする事だってあるのです。 ドライクリーニングが必要な繊維はドライ溶剤で洗い、ワイシャツやシャツのような水洗いが可能な物は、水どころかもっとキレイにするために温水で洗っていたり、さらには、洗う前に汚れが落ちやすくなるように前もって洗剤や、前処理剤を噴霧したり、もみこんだりと、汚れを徹底して落とすための工夫をたくさん行なって、あなたの衣類をキレイにしています。
ちなみにですが、最初の方でクリーニングに出したらクリーニング独特の油の匂いがするって感じた事はありますか?って質問したと思いますが、もし、クリーニングで油の匂いが濃い、強すぎるお店であれば変えた方が良いお店かもしれません。それこそ、ひと昔前であれば仕方がないで話が済んだかもしれませんが、現在では石油の精製技術も進化しているので、新しいドライ溶剤を使ってのクリーニングであればほとんど嫌な油の匂いがし難くなってます。なので、もし油の匂いが強いのであれば費用を浮かせようとして、繰り返しドライ溶剤を使いすぎて、酸化してしまっているか、スピードを重視しすぎて乾燥が足りない状態で返しているかのどちらかなのかもしれません。前者であれば汚れ落ちも悪いし気分も悪くなるだけなのですが、後者の場合は低温火傷を起こして病院に行かなければならなくなる可能性があります。なので、クリーニング屋独特の油の香りがするのであればひとまず、一晩干しておく。干しても臭さが取れないようであれば、古い油で洗われたんだなって判断しても良いのかもしれません。
ドライクリーニングは、油なので排水ができません。そのためドライ洗いができる機械にはフィルターが搭載され、繰り返しドライ溶剤をクリーニングに使えるようになっています。そのため、繰り返し使っていると水気を含んだり、酸化する事によって、異臭を放つ事があります。 私たち、宅配クリーニングネクシーの工場では、フィルターによるドライ溶剤をキレイにする技術はもちろんの事。脱酸素材や、炭といった物を用いて徹底的にドライ溶剤をろ過してキレイな状態を維持しながら利用してるので、嫌になるドライクリーニングによる匂いに関して低減させながら、もちろんキレイなドライ溶剤のみを使用してクリーニングを日々行なっています。
年に数回、ドライクリーニングの機械その物を分解して徹底的に清掃し、常に新品とまではいきませんが、それに匹敵するくらいのキレイな状態を保ちながら、預かった大切な衣類をクリーニングしています。ということで、中々知られてないドライクリーニングの真実という事でお送りしてきましたが、あなたの知っているクリーニング屋の洗い方とイメージは違っていたでしょうか?クリーニング屋も進化する衣類と共に、成長しながらあなたから預かる衣類を徹底してキレイにできるように日々技術の向上に取り組んでいます。あなたにとって最高のクリーニングを提供できるよう私たち宅配クリーニングネクシーも技術の上達を日々職人と切磋琢磨しながら追い求めていきます。